『飢餓感』ｘ『不確実性』

なぜ人は、食べきれないほどの量を注文してしまうのか！

早稲田大学政治経済学の田中久稔准教授の研究によると
グラフ①は空腹の人がパンを一つ食べると満足度が上がる
二つ三つと食べると更に上がるが四つ目になると食べ飽きて
満足度が下がる。
ならば最初から三個だけ食べればよいと思うのだが
実際は意外とむずかしい。その原因は『不確実性』という言葉で
解き明かすと。

毎日通っているラーメン屋さんで食べ残す人はいない。
しかし混みあった居酒屋さんで大人数で注文する場合など
まとまった量を一度に注文してしまう。自分以外の腹具合も
分からずまた一皿のボリューム感もわからないのでさらに過剰に
注文しがちとなるのだ。

一方、行きつけのラーメン屋さんは、量もわかるし、自分の
腹具合も承知しているからだ
つまり両者の違いは『不確実性の有無』というわけである。
さらに判断を狂わせる要素が『飢餓感』だ
空腹感は人の自制心まで狂わせる

②のグラフの『飢餓ゾーン』に入っていると
『食べれば食べるほど　もっとほしくなる』状態で結果的に
『誤った判断で満足度が下がり食べ残しが発生する』のだ

つまり『飢餓感』ⅹ『不確実性』＝過剰な注文（肥満化）
となる・・・
当たり前と言えばそれまでだが、飢餓ゾーンに入ってしまうと
我を忘れてしまうのもです。まずは少なめに食べ始めてよく咀嚼すること
です。ダイエットに限らず平静に心を保つ『足るを知る者は富む』
ということですね！

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